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ぼくのネコ □
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○○ もくじ ○○
ナデナデの効力は徐々に認知されてきてはいるものの、
まだ取り入れている企業の少ない発展途上分野だ。 モチベーションアップ 作業時間の短縮 それらによる利益率の向上 これからは、ナデナデの重要性を認め、 ナデ課を設置する必要があるだろう。 ぼくのネコはじぶんかって。
ネコはたまに、グチをいう。 「あいつはもっと、自覚を持ってくれないと。」 あごをさすりながら、 ななめにかまえて話すネコ。 ネコはこう見えてもデキるやつなので、 ネコだけど仕事をもっている。 ぼくは「まぁまぁ」といいながら、 ネコのコップに豆乳を注ぎつつ話を聞く。 ある日、ぼくはネコに仕事を頼んで出かけた。 ネコはこう見えてもデキるやつなので、 けっこう重要な用件をたのんだりする。 だけど、帰ってみると、 どうにもやった気配が感じられない。 ネコはソファのクッションにうずもれて豆乳を飲みながら、 「豆乳はおいしいですなぁ」 なんて言いながら目を細めてる。 ぼくは「ねぇ、頼んでおいた件、大丈夫?」と聞いた。 ネコは、『なんの話?』という顔をしたあとに、 「もちろんだとも!」と言いながら、 奥の部屋に消えていった。 そんなとき、ぼくは思う。 『もっと自覚をもってくれないと』って。 ぼくのネコは星をもってる。
あまい海をこおらせたみたいに、 半透明でほんのり白くてピカピカしたやつ。 空よりもっと高いところにあるから、 ネコはさわれないんだけど、 ネコがさわらないから、とけない。 ネコだけの星だから、 ほかのだれにも見えないんだけど、 ネコには見えるから、 それはたしかにそんざいしてる。 ネコにしか見えないから、 ぼくには見えないんだけど、 ネコには見えるから、 ぼくにもそれが見える。 ぼくはたまに、 星が高いところにあってよかったとおもう。 うっかりさわって、 とかしてしまうことがないから。 今日もぼくのネコの星は、 あまい海をこおらせたみたいに、 半透明でほんのり白くてピカピカしてる。 JUGEMテーマ:ショート・ショート ある日のぼくはブルーだった。
なにもかもイヤになって、 一日中冷たい床に寝転んでいた。 そんなぼくの横で、 ネコはひたすら絵を描いていた。 ふたりとも朝から何も食べていない。 近所から晩ご飯のおいしい匂いがする頃、 ぼくはしぶしぶ起き上がってネコに聞いた。 「おなか、すいたでしょう」 ネコは思い出したようにおなかに手を当てて、 わざとらしく切なそうな顔をした。 悪かったな、とも思ったけど、 気楽で良いよな、とも思った。 「あぁ、ブルーだ‥」と、つぶやきながら、 フラフラ立ち上がったぼくにネコは言った。 「空色?」 そうか、空色か。 そう思ったら、気持ちが少し軽くなった。 いつもより遅い晩ご飯をテーブルに並べていたら、 ネコがニコニコしながら何かを抱えて持ってきた。 はい、と渡されたのはカレンダーの裏に描かれた絵。 「何を描いたの?」 と聞いたら、ネコはぼくを指差した。 そう言われて見ると、寝転んでいるぼくのようにも見えた。 背景が空色に塗られていて、 ぼくはまるで、空に浮かんでいるようだった。 JUGEMテーマ:小説/詩 ぼくのネコはナルシスト。
ある日ふたりで買い物に出かけたら、 通りすがりのぼうし屋さんで ネコがだまって頭をさしだしてきた。 横を見ると赤い花のついたぼうし。 ぼくはだまってネコの頭にのせた。 ネコは嬉しそうな顔で鏡の前に行き、 誇らしげな顔でぼくのところに戻ってきた。 「なんでも似合いますなぁ」と言いながら、 次々と違うぼうしを持ってくるネコ。 頭にのせるたび『どうだ!』という顔をするので、 ぼくはそのたび『いいね』という顔をしていた。 32個目のときはさすがに疲れて プイと横をむいていたら、 ネコはそっと近づいてきて、 ぼくの頭につばの広いぼうしをかぶせ、 「ぼうしが似合いますな」と言った。 ネコなりに気をつかっているのかな と思って、 「ありがとう」と言おうとしたぼくに ネコが続けた言葉は 「ボクの次にね」だった。 その夜ぼくは、 ネコがこっそり冷蔵庫にしまっていた抹茶プリンを ひとりでこっそり食べた。 --- ぼくのネコと赤いぼうし ぼくのネコはやっぱりわすれんぼ。
ある日ネコと中華料理店に行った。 ぼくは手羽先の五穀がゆスープを、 ネコは黒ゴマ坦々麺を注文した。 ネコは運ばれてきたそれを一口食べ、 この坦々麺は辛いね、と言った。 「すごく辛いの?」 「ううん、ちょっと」 「坦々麺というのは辛いものだよ」 ネコは『はつみみだ』という顔をしたけれど、 ぼくは『みみたこだ』と思った。 --- ぼくのネコはわすれんぼ | 1/3ページ | >>
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